仕組みをつくる

仕組みをつくるというのは非常に重要だ。

ビジネスでも、ビジネスモデルというもうける仕組みを作る。
このビジネスモデルが秀逸であればあるほどビジネスもうまく行きやすい。

何事にも「仕組みをつくる」を意識してみるとよい。

事後対応するのではなく事前に「仕組みをつくる」のだ。


たとえばAという結果を希望するなら、極力Bの結果にならないように仕組みを作っておくのだ。

何か問題があったときも、問題解決をするだけでなく、以後その問題が発生しないように仕組みをつくる。


この仕組みをつくった人というのは以外に目立たない事が多い。

「危機から救った人は英雄になれるが、危機を未然に防いだ人は英雄になれない」

ということだ。



例えば、他の人なにかミスを指摘したとする。そのミスが大問題となるレベルになったときにそのミスを指摘し解決した人は、周りから歓迎されるかもしれない。一方で、事前にミスに気づき、大事になる前にミスをひっそり指摘した人は感謝されど英雄になれないかもしれない。さらにそのミス自体が発生しないように仕組みを作った人は、何も起こらなかった事が当たり前とおもわれ、評価されないかもしれない。

でもいいではないか。
人からどう思われようと、目に見えないところで他人の手伝いをする形になろうと、自分がやろうとしていることが実現できるのなら絶対にそうすべきなのだ。

そのひとつひとつが割にあわないとしても、その点と点がつながって一つの線となったときに大きなメリットを享受することになるだろう。

話はそれるかもしれないが
感情もそうなのだ。怒りっぽいという人が、物事が起こった時に「怒らない」ようにするのはなかなか難しい。

それよりも「怒らない仕組み」を事前につくっておくのだ。
人間の感情は制御が難しい。だから感情をコントロールするのではなく、「仕組み」をつくって結果をコントロールするほうがずっと効率的だ。
万が一怒るような事象が発生したときには次回移行の仕組みづくりに頭を捻ってみよう。人間は結論が見えないと不安になり、結論がみえると落ち着く。仕組みがみえてくれれば少し感情も落ち着くはずだ。


「仕組み」をつくる人はすぐには英雄になれないかもしれない。
しかし自分が目指すものがはっきりしているならそれは間違いなく正しい道なのだ。
できるかぎりの「仕組み」をつくっておいて、何事もなかったかのように物事をすすめていこう。